こんにちは、中村孝子です。
私と古布について
古布との出会い
まだ若いころマンションの白い壁に、お正月用のキルトを掛けたいと作ったのが↓

30年くらい前に作った物です。
まだパッチワークについてもよくわかっていなくて自己流で作ったものです。
そしてその年、京都の東寺の「弘法市」で古布を見て素敵と思いましたが、
結構いいお値段だったので当時の私には手が出せなかったことを覚えています。
そんな時、京都の親戚のおばちゃんから「パッチワークをしているならこんなものも使うでしょ」と古布を譲り受けていました。
うれしくていくつかポーチなどを作ったのですが、自分の力不足で思っている模様なものが作れず残念に思っていました。
結局なかなか使いきれず、何度もの引っ越しの度に箱に詰められて押し入れの奥にしまっていました。
これは母が亡くなる前に買ってきてくれた徳島のしじら織りを使って

この時藍の素晴らしさを確認しました。
母が亡くなったとき何枚も作って親戚の方たちにもらっていただきました。
展示会などで古布の作品に感動
しばらくそんな藍染めから離れていました。
ところがいろんな展示会場で、ショップで、藍染めの物を見るたび私も作りたいという思いが強くなっていました。
ただ以前の事があってなかなか踏み切れなかったのですが、
藍染めの小物が作りたい気持ちは常にありました。
藍色だけでは暗い作品にしかならないだろうな?なんて。
そのためにはいろんな色柄の古布が必要。
私はそんなに持っていないから作れなくて当たり前。
なんて自分のできない言い訳ばかり考えていました。
昨年の暮れにたまたまお友達から「藍染め布の古布はいらないか?」と言われ
即座に「欲しいです」と答えた私。
先日、その古布が送られてきました。
ありがとうKさん。
これでもうできないなんて言い訳は通りません。
年内には一つでも小物が作りたいと思っています。
ここで宣誓したらやらなくっちゃね。( *´艸`)
古布のお洗濯
お友達と叔母の布、一緒に洗濯タイム~~~♪
*まずはお湯で何度も何度も振り洗い。
そのお湯はすごい色。びっくりです。
ある程度洗えたら
*今度は洗濯機に投入。ごしごし洗い(^_-)-☆
*洗いあがった布たちを染色用の大なべでぐつぐつ煮沸。
↓決して黒豆ではありません( *´艸`)

布が多くて一度では洗いきれず、これを5回繰り返しました。
干場も足りず・・・
ぼちぼち干していきますね。
こんな風に布とかかわっていると古布が愛おしい。
乱暴な洗い方?大丈夫?私のこだわり
そんな乱暴に扱って良いの?って言われそうですね。
でも日常使いの小物たちを作りたいと思っているので
これくらいのことに耐えられない布たちでは仕方ない。
*何度も水を通ってきた布たちは愛おしい。
*だけど汚れは受け継ぎたくないですね。
*そして使っているうちに色落ちなんてこともあると聞いています。
それも嫌です。
しっかり汚れを落としてさっぱりした布を使いたいんです。
古布を好む人たちばかりじゃない
以前イベントで和布の小物を売っていたとき(現代の愛の和柄だったのですが)
「これ古布じゃないよね」とあるお客様から言われました。
すっごくお買い得な値段だったので偽物と思われたのかと思いきや
「古布は嫌なの」との言葉。
人が使った古いものは使いたくないとのことでした。
藍染めが好きな人でも、
古布を好む人と古布を好まない人いろんな方がいらっしゃるんだなとその時思いました。
なのでしっかり洗ってから使いたいんです。
私が感動した古布の優しい風合いを見る方にも、使う方にも楽しんでもらいたい。
さあこれを形にできる日はいつか?そっちの方が心配です。
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